2009/03/12

映画『ベンジャミンバトン 数奇な人生』


 はい、観てきました。
先日の休みに本屋に行ったところ、
本屋でこの映画の特集が組まれていた。
以前から観たいと思っていたのだが、
そこで原作者がスコット・フィッツジェラルドであるということを知って
後押しされるようにすぐその足で映画館へ。

80歳の姿で生まれ、
年をとると共にどんどん若返っていくという
数奇な人生を歩む主人公ベンジャミンのお話。

こういった奇抜な設定では
ともすれば中身がスカスカになりがちだけど、
この映画は全然そんなことはなかった。

最初のイントロダクションの部分でまず一気に引き込まれた。
第一次世界大戦後、
南部一の、盲目の時計職人がニューオリンズに出来る駅に
大きな時計台を建てるのだが、
いざ落成式の日に動かしてみると、
針は逆回転し始める。
そこには時計職人のある意図が含まれていた。

それからシーンが変わって
ベンジャミンが生まれるのだが、
醜い姿で生まれた為、親に捨てられ、
老人ホームで拾われて育てられることになる。
幼いころから、周りで自分と同じように年老いた姿の人間が次々と亡くなっていくのを
経験してきたベンジャミンの心境は推して知るべく物がある。

他にも、恋人の年齢と自分の体の年齢が同じになる時など、
いくつか人生の転機となるところが描かれているが、
フィッツジェラルドのすごいところは、
その心理描写が鋭いところだと思う。

ぜひ一度は見て損はない映画だと思います。
あ、小説のほうも買ったので、読んだらまた感想書くつもりです。

アンケート
映画館に行ってみようかな
DVD借りて見ようかな
まあ興味は持ったよ
興味ない

2009/03/06

『ひとりでは生きられないのも芸のうち』内田樹


 世の中の様々なことを、斬新な切り口で分析している。
例えば父親に育てられた子どもと
母親に育てられた子どもの違いについて。

父親は、群れの中で一番を目指す教育を施す。
一方母親の子育ては、群れの中でなるべく目立たない、
いわゆる「ふつう」になることを目的としている。

その理由は、父親は今いる社会が根底から覆されること、
例えばシマウマの群れの中に突然ライオンが現れるような状況、
を念頭においていない。
だからその囲いの中で少しでも上を目指そうとする。
反対に母親は、秩序が崩れることを常に念頭においている。
(意識しているいないにかかわらず)
というのは、どんな状況においても種を生き残らせるためである。
そのため、個性の「悪目立ち」しない「ふつう」を目指すのである。

他にも、少子化、働くということ、共同体の作法等について
興味深い視点で書かれている。
内田さんの著書に共通している隠されたテーマというものがあるとすれば、
「欲しいものは与えることでしか手に入らない」
ということである。
文章を読むとある程度その人となりがわかるが、
この本を読んで、
とても優しい受けとめ方をしそうな人だという印象を持ったのは
やはりそういう空気がこの本の中に含まれているからだと思う。

ついでなんで内田樹さんのブログも紹介しときます↓
内田樹の研究室


アンケート
『ひとりでは生きられないのも芸のうち』を読んで、
ぜひ本書を読んでみたい
興味は持った
面白くなさそう
すでに読んだことがある