
これは村上作品の中で、僕が一番最初に読んだ本。
その後もいろんな村上春樹の本を読んだけど個人的には、
この物語の主人公が一人っ子であり、
僕自身が一人っ子であるだけに最も感情移入できた。
主人公、始は足に障害を持っている幼なじみの女性、
島本さんと、転校によって離れてしまう。
その後何人かと付き合い結婚もするが、
それでも街で、足を引きずりながら歩く女性を見ると目で追ってしまう。
島本さんを欠いた人生は、順調にもかかわらず充たされていない。
あるとき、バーを経営している主人公が雑誌に載ったあと、
その女性が店に現れる。
この人の小説の主人公に共通していえることだが、
何と言うか危機回避能力とでもいうべきものが備わっていると思う。
人生における多くの選択肢のうちの、
少ない正解を選ぶことができるというか。
そしてその能力は、
普段の生活をきちんとすることから得られると言っているようにも思える。
例えば、毎日きちんと料理をするだとか、
服にきちんとアイロンをかけるだとか。
ちゃんとしていれば、きな臭い物事に対する嗅覚のようなものが
自然と研ぎ澄まされるようになる、とこの人の小説を読んでいると思える。
はじめまして(^-^)
返信削除あし@の「本カフェ」コミュの運営者をしています。
ジーナフウガと言います。とっても素敵なサイトですね!
そして、この本大好きです。どんな内容かちょっと忘れていたので、ここで見て、あぁ、そうだった、そうだったと、思い出しました。好きなお話です。
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